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テントンの口笛ブログ

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テントン 10th Anniversary

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2014年9月16日
おかげさまでテントンは10周年を迎えることができました。

テントンの始まりは、「自分たちで何か商売がしたい」という誰もが1度は考えるような ぼくと妻(正確にいうとこの時点ではまだ結婚していない)の幼稚な考えからでした。商売のいろはを何も知らないぼくたちは、この時点ではカフェのような飲食業をぼんやりと考えていたのですが、お店をできるほどの資金も技量も無く、親が超お金持ちだったらなぁとか、買いもしない宝くじが当たればなぁというようなバカな妄想を膨らませつつ、どうしたものかと悩んでいたところ、チーズケーキであれば店舗が無くても作る場所さえあれば通販や卸などで商売ができるのでは?との閃きからでした。今に思えば、閃きといより無謀な考えですが・・・

では、なぜチーズケーキだったのかというと、それまでぼくたちは好物のチーズケーキを趣味で作っては交換して、あーだ、こーだ、言いながらお互いの作ったチーズケーキを食べ比べしていました。何か恥ずかしい告白になりましたね。まだ20代後半で若かったということでお許しください。

ぼくに関して言えば、小さい頃からチーズケーキが大好きで、大人になっても事ある毎にチーズケーキを食べていました。食べるのが専門だったぼくがチーズケーキを作りたいと思うに至ったのは、妻(当時は彼女)に連れて行かれた京都のあるお店のチーズケーキを食べたことがきっかけでした。そのお店のチーズケーキを食べた瞬間に、今まで食べていたチーズケーキは何だったのかと思うほどの美味しさだったのです。そして、食いしん坊のぼくは、そんなチーズケーキを、いやそれ以上のチーズケーキをいつでも食べれるように自分で作ってみたいと思いました。当時サラリーマンだったぼくは、後にチーズケーキ屋になるとは夢にも思っていませんでしたが・・・

さすがに考えの甘いぼくたちも趣味で作っていたチーズケーキが、商売にできるほど世の中甘くはないと思っていたので、商売にすると決めた時点から、日々試作の毎日でした。(←文章としておかしいような気もしますが、細かいことは置いておきましょう) 何ホールも焼いては食べて、焼いては食べての毎日でした。そして、そんな中で生まれたのが、今でもただ1つの定番品【テントンのチーズケーキ】です。そして、10年経った今も少しずつですが進化を繰り返しています。

そして、2004年9月16日テントン始動。運命の日。

注文の電話が鳴り止まないなんてことは勿論なく、全く注文の電話もメールもありませんでした。本当に1年ほどは開店休業で、たまの注文といえば親族や知り合いでした。貯金を切り崩す毎日。これでは、ダメだ。知ってもらうにはどうしたらいいのかと考え、ひたすらポスティングに走る毎日でした。今ほどソーシャルも進化していなかったので宣伝するにも自分たちの足を使う方法しかありませんでした。当時は1000枚チラシを配って、1件・2件の問い合わせや注文をいただけたら良い方でした。そんなつらい状況の中、ぼくたちを突き動かしていたのは、食べてもらえれば気に入ってもらえるという根拠のない自信だけでした。この自信は、京都で食べたあのチーズケーキが基準にあったからかも知れません。

そんなパッとしない毎日に、少し光が射したのは、車での移動販売でした。待っていてダメなら自分たちで売りに行こうというこれまた単純な考えからでした。当時は、移動販売というと業務用の冷凍焼きたてメロンパンだとか、たこ焼きなどのいわゆるテキ屋商売がほとんどで、チーズケーキを販売する移動販売は無かったと思います。そして、倒れそうな暑い夏の日も、凍えそうな寒い冬の日も、大雨の日も、大雪の日も、決まった場所に1日中立って、チーズケーキを販売する毎日が続きました。文章で書いてしまうとたった1行ですが、季節を問わず1日中屋外で販売するのは、本当につらくて大変でした。ただそんな中、チーズケーキを定期的に購入してくれる方、いわゆる常連さんが徐々に増えていき、嬉しさも同時に体感出来たこの時期でした。順調よくお客様を増やしていた移動販売ではありましたが、公共の道路上で行なう移動販売は、法規が曖昧なところが多く、遣り難い面もあり、結果的には辞めることになります。思い返せば、移動販売にはいろんな思い出があったなぁ。お客さんとの楽しい思い出もたくさんありますが、見るからに堅気ではない面々に場所代を請求されたり、他のテキ屋に嫌がらせされたり、書けばきりがないほどの嫌な思い出も多いです。テントンのイメージを下げることになるかも知れませんが、敢えてこの時のことを書いておきたいと思ったのは、この時の経験がメンタルの弱いぼくを少しだけ強くしてくれた大事な時期だったと思っているからです。息子が生まれたのもこの移動販売をしていた時期だったかな。

そしてもう1つ、テントンの状況に変化をもたらしたのがイベントへの出店でした。きっかけを作ってくれたのは、奈良にある豆パン屋アポロさんと三重・関にある而今禾さんというお店の店主さんたちでした。この2つのお店が背中を押してくれたことがきっかけで、テントン初のイベント出店へと繋がっていきます。(詳しい経緯はとても長くなるので、また別の機会に。イベント経歴はコチラ) 出店の甲斐あって、イベントでご購入いただいた方が、通販で頼んでくれたりという流れが出来上がりました。何もなかった状況が続いたので、少しの注文でも作れる喜びを感じて、本当に有り難かったです。豆パン屋アポロさん、而今禾さんには本当に感謝していて、足を向けて寝れません。その後も現在に至るまでに、たくさんの素敵なお店や人との出会いがあり、いろんな場所でイベント出店のお話をいただいております。

長くなりましたが、販売店舗もない状態で始めたチーズケーキ専門店が、配送・イベントのみという形態ながら10年間続けてこられたのは、支えてくれた家族や友人・知人、そして何よりテントンを応援してくださる皆さまのおかげです。

10年間、本当にありがとうございました。
そして、これからもありがとうございます。

次の10年に向けて、みなさまに喜んでいただけるより美味しいチーズケーキを作っていきます!



2014年9月16日 テントン店主 米本 将司

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by ten_ton | 2014-10-04 23:59 | テントンのお話